2度目の妊娠は、1年前の36歳のとき。
今回の妊活も、タイミング法で。もちろん嬉しかったけど、前回より冷静だったかも。この年で不妊ではないことの、安堵の方が大きかった。
●2020年9月18日
希望と不安を抱え、妊娠確認のため婦人科へ。
「胎嚢は確認できたよ。最終生理日からすると妊娠7週目だけど、6週目くらいの大きさだね」という診察結果…
また小さめか…前回の流産を思い出す。
2週間後にまた診てもらうことになったが、今回はネット検索魔にはならなかった。前回、検索魔になって疲れてしまったから、のんびり待つことにした。
残念だけど、無力なのが事実。自分の力ではどうにも出来ない。祈るしかできない。
●2020年10月1日
9週目に受診。今回は出血がなかったので、前回より期待が膨らんできていた。
エコーで診てもらうと、なんと心拍確認ができた…!!
心拍確認は多くの場合、5~6週で確認できると言われているので、遅めではあった。
「心拍確認はできたけど、胎嚢は相変わらず小さめだね。また1週間後に様子を診てみましょう」という診察結果…
複雑な気持ちだったけど、エコーに写る小さな赤ちゃんの心臓が動いていると分かった途端、「可愛い!頑張って!」と思った。前回は心拍確認が出来なかったから、はじめての感情。
心拍確認後でも流産の可能性はあるのか?
結局またネット検索魔に。心拍確認後の流産は、5%と書いてあるけど…やはりこれも、信じて祈るしか出来なかった。
●2010年10月9日
仕事終わりに婦人科へ。出血はない状態だったので、「なんとか育っていて…!!」と願い、診察台へ。
エコーを診てもらうと…「赤ちゃんの心拍が、残念だけど止まっているね」と…
「稽留(けいりゅう)流産」の診断。
稽留流産は、赤ちゃんは亡くなっているが、出血・腹痛などの症状がない場合。自覚症状がないため、診察しないと分からない。
今回一度は心拍確認が出来たからか、お腹の子にとても申し訳ない気持ちになり、涙をこらえるのに精一杯。マスクの中は、鼻水ダーダー。
先生に今後の治療について、説明される。
「日帰り入院をして、子宮内容除去手術を行う場合と、自然排出を期待する場合があるけど、身体の負担がかかるから、手術の方がいいと思う。手術するなら2日後と10日後があるけど、どうする?」
なんかもう頭がついていかなかったが、2日後は心の準備が出来ないし、また前回みたいに自然に出てきてくれるかも…と少し期待して、10日後の予約をした。
「手術で、子宮に傷付く可能性もある。1度で除去しきれない場合も稀にあるので、その時は再度手術が必要」みたいなことも言われたけど、正直頭がボ~っとしていた。
しかし2日後から、特に夜になると、流産の悲しみもぶっ飛ぶくらいの腹痛に襲われた。もちろん寝れないし、叫ぶほど痛い。早めに手術すれば良かったと後悔するほど。
前回の流産より出血量も多く、常に夜用ナプキンをしていた。
あんなに小さな赤ちゃんが、こんなに身体に影響を及ぼすものかと驚いた。
激痛が毎日続いたわけではないが、やはり辛い。病院に電話して相談したが、「市販の鎮痛剤を飲んで、様子をみてください」と… 言うまでもなく、市販の鎮痛剤では気休め程度だった。
男性ばかりの会社なので、流産したことも言えず、仕事も行かなくてはならなかったが、実家の両親がお惣菜を持って来てくれたりして、本当に助かった。
夫は短期期間だけど単身赴任中で、寂しいけど、自分の為だけに家事をすればよかったので、体力的には楽だったかも。
今回もまた家族に支えられて、「きっとまた来てくれる!」と前向きになろうと思った。家族の前で暗くいるのは嫌だし、これも貴重な人生経験。
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